はしがき

一、有峰の歴史　　前田英雄
　一、平家落武者伝説
　二、有峰の創始―鎌倉以前か
　三、有峰の歴史を示す古文書
　四、戸数の変遷とその原因
　五、飛越大地震と有峰
　六、明治の有峰村
　七、有峰村の終焉

二、有峰地域の地形と地質　　菊川茂
　　地形の変わる所にダム建設
　　伸び伸びと広がる有峰
　　薬師岳の圏谷群
　　薬師岳付近の地質
　　薬師岳と百名山
　　跡津川断層
　　跡津川断層の地震活動

三、飛騨武将江馬氏の越中進出とその背景
　一、異色の縄張―中地山城
　二、江馬輝盛の越中進出
　三、上杉氏への軍事協力
　四、越中進出の目的

四、有峰の民俗　　廣瀬誠
　一、住　付、建材ネズについて
　二、食
　三、生業　付、古地名ウレについて
　四、衣と風俗
　五、正月行事
　六、その他の年中行事
　七、人の一生
　八、有峰の墓制（土葬）と墓地移転　野口隆

五、天の夕顔文学碑をめぐって
　一、「天の夕顔」改訂について　　中河与一
　二、天の夕顔文学碑をめぐって　　廣瀬誠
　三、中河与一先生九十六歳の時の短冊

六、有峰びとの信仰
　一、薬師信仰
　二、薬師岳開山とその信仰　　廣瀬誠
　三、有峰の伊勢信仰と津島信仰
　四、有峰の伊勢信仰＝伊勢代参
　五、有峰の「津島牛頭天王社」信仰
　六、伊勢御師の功罪と明治維新と御師の廃止

七、加賀藩の有峰支配　　中川敦子
　一、帰属と変遷
　二、戸数の推移と住民構成
　三、藩の支配

八、有峰の生業　　　前田英雄
　一、有峰の食料事情
　二、有峰林業

九、有峰の古文書　　　中川敦子
　一、長信吉所蔵文書
　二、長家文書の時代別分類
　三、藩役人と十村の見分

十、有峰の狛犬・懸犬　　前田英雄
　一、狛犬が世に現れた文献
　二、買収された狛犬
　三、狛犬故郷に帰る　　松本茂夫
　四、狛犬の歴史
　五、有峰の狛犬
　六、有峰の懸仏

十一、有峰の道　　　前田英雄
　一、越中から有峰に至る道
　二、飛騨への道
　三、有峰村人の「往来一礼」
　四、有峰への道　　橋本廣

十二、有峰特殊教育所　―明治・大正時代―　　松井和子
　一、公教育から忘れられていた集落
　二、たまたま開設された寺子屋式教育
　三、有峰特殊教育所の開設
　四、特殊教育所を開設したころの有峰
　五、特殊教育所で学んだ児童のその後

十三、有峰森林と動植物と猟
　一、有峰の森　　太田道人
　二、有峰の昆虫・動物、今昔　　大野豊・南部久男
　三、有峰ムラにおける熊穴狩り　　森俊
　四、有峰における山菜利用　　森俊

十四、有峰ダムと発電所
　一、戦前（第一次）のダム建設　　前田克民
　二、戦後（第二次）のダム建設と発電　　前田克民
　三、ダム建設と資材運搬　　草卓人
　四、昭和五十年代の再開発　　前田克民
　五、有峰電源開発の記念碑　　前田克民

十五、有峰森林文化村
　有峰県立自然公園と有峰森林文化村　　前田英雄
　愛着の森「対話編」　　中川正次

資料編
　有峰御薬師参詣　　文化12年　浮田家文書
　有峰村登山日記　　天保13年　杉木弥助（有恒）
　D・Hマーシャル、Ｅ・ダイヴァース「有峰訪問記」　高成玲子
　別天地の新年　　明治37年　富山日報
　薬師嶽登山記　　明治40年　城川範之
　有峰村の現状　　明治41年　富山日報
　越中薬師ヶ岳及上ノ岳　　明治43年　辻本満丸
　薬師山下の神秘郷　　大正3年　北陸タイムス
　有峰部落覚醒　　大正5年　北陸タイムス
　神秘境の帳を開き　　大正6年　北陸タイムス
　秘境有峰村　　　大正7年　北陸タイムス
　有峰の大山林千二百町歩売却　　大正9年　富山日報
　有峰視察　　大正10年　高岡日報
　天下の秘郷　有峰山踏破記　　大正10年　富山日報
　有峰森林道路の開鑿　　大正11年　北陸タイムス
　雪の北アルプス大縦走の計画　　大正12年　北陸タイムス
　雪のアルプス踏破隊　　大正13年　富山日報
　県参一行の有峯踏査記　　昭和3年　北陸タイムス
　薬師岳　　昭和9年　山越オノエ
　小口川を遡行、有峰へ　　昭和11年　北陸タイムス
　海底に沈む有峰に日本精神を索めて　　昭和15年　北日本新聞

有峰の年表
有峰関係文献目録
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