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森の怪しみ

「神社の森には落し物がある」

 

鹿嶋神社の宮司が、神域である森と海、身の回りにある祈りを描いたエッセー集。

富山県朝日町宮崎にある「鹿島樹叢」は、古代から自然のままの姿で変わらずに佇む深い森である。国の天然記念物にも指定されたこの森には、多様な植物が繁り、周囲には史跡や伝承が数多くのこる。

森と明け暮れを共にし、土地に伝わる伝説や歴史の解明をこころみ、自然のもつ魅力と怪しみ、神職の家のつれづれ話を写真とともに綴った。

倒れた巨木の行方、竜宮城へ通じる道、私たちを捉えて離さない森の怪しみ。

 

著 者:
九里文子
定 価:
¥2000(税込:¥2200)
発行日:
2026.05.25
ISBN:
978-4-86627-179-8
判 型:
四六判(仮フランス装)
頁 数:
224 頁
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目次

はじめに

Ⅰ 明神の海と森
イイギリと野鳥
ケンポナシと森の掟
樹上の饗宴
海底の宮
倒れたエノキ
畏きところ明神林
宮崎鼻灯台とスダジイの林
ワカメ 鹿嶋さまの下草
宮崎の礁—豊かな漁場
宮崎の礁とアド
イノシダの森

Ⅱ 明神のうつろい
歌に詠まれた宮崎の風情
海を渡る神様
忘失された式内社神度神社
地神の解明
岬の崩壊
春の訪れ—稚児舞
伝承—高僧の来訪
宮崎海岸と竹久夢二
身代わりの絵
函館分社鹿嶋神社
老女の祈り
甘菜と辛菜
ヒスイ勾玉の謎
拝殿境内巨木の行方
宮崎城下、四百年の戦禍を超えて
向拝彫刻—北村喜代松

Ⅲ 山の神、田の神
山姥のつつみ
マタタビ土産
彷徨える画家たち
春の女神の降臨
オオイヌノフグリに埋め尽くされた神明社
絵馬物語—女工さんのお土産
神明社—四千石用水の守り神様
加賀藩と越後藩の国境の集落
女人禁制の富士社
窓木のある社叢
笹川諏訪神社—山祭り

Ⅳ 明神の家のあけくれ
赤い穢れ、黒い穢れ
ヤブツバキと一〇歳の神職
ホタルブクロとトンネル
屋敷に住まうクリンソウ(シチカイソウ)
ドブに生きるモノたち
クマガイソウの花束
天神様と鯛
若水を汲む
藤太夫の家
明治天皇巡行
ふるさとのヒスイ
藤太夫の家の食卓

コラム
鹿嶋神社と鹿島樹叢
神社とは
神職とは

森の怪しみ図鑑
あとがき