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散居村の記憶

砺波平野の散居村は、広さ220平方km。散居民家数約8000戸。

その景観が近年の構造変化でどんどん変わり、更には空き家も多くなっています。

この本は

「散居村を形作ってきた農村風景、その周りを取り巻いている里山、散居村の中で形成されてきた町等の変遷を、その環境とそこに息づいていた人々の姿を活写し書き留めておく必要がある」(本文より)

 

という熱い思いから、80名余りの執筆者が集い企画発刊されたものです。

 

 

著 者:
NPO法人 土蔵の会
定 価:
¥2400(税込:¥2592)
発行日:
2015.7 .7
ISBN:
978-4-905345-85-5
判 型:
B5変形
頁 数:
348 頁
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目次

発刊にあたり          NPO法人土蔵の会理事長 尾田 武雄
発刊のお祝い    散居村地域研究理事長京都大学名誉教授 金田 章裕
散居景観の進化                      佐伯 安一

第1章―庄川・小矢部川と里山

松川除の金毘羅さん                    斎藤 譲一
江戸彼岸桜のある風景                   間馬 秀夫
庄川とともに                       志部間知則
里山の暮らしと山村風景                  池田 栄一
小学生時代・山村のくらし                 加藤 義昭
中山間地での米作り                    山岸 銀七
コクボのナタヘゴ(鉈鞘)                 加藤 享子
刀利の父・山崎兵蔵先生を慕う               谷中 定吉
庄東里山の思い出                     河原 誠
ダムのあるまちの風景                   間馬 秀夫
小矢部川上流の刀利ダムと臼中ダムの建設を振り返って    東 善一郎

第2章―散居村の暮らし

第一節 となみの農業・圃場整備
すゞ日記                         高原 徹
「村の農業」 今昔に想う                  入道 忠靖
五石取りへの道  現代農業への誘い            間馬 秀夫
家族農業と共同作業の想い出                佐藤 章一
むかしの田んぼ仕事 ―子どもの手伝いの視点から―     安カ川恵子
私の記憶(南砺市舘の昭和30~40年代を中心に)     湯浅 直之
牛との別れ                        千場 義信
黒牛と父、私                       仁木 九司
鍛冶村における田植と稲刈り風景              開 眞一
戦後の農村生活(大田村を中心として)           宮脇 逸郎
子供時代の農業とその思い出                飯田 陽久
鷹栖雑感                         中明 文男
チューリップフェア64周年に想う             入道 忠靖
散居村を大きく変えた圃場整備               野村 幹夫
竹林の地名と圃場整備事業                 竹田 義治

二節 村の環境・生活
村の狭間における我が家の風景               川原 国昭
記憶の中の道                       竹部 孝則
子供の頃の私の村                     小竹 勝則
大門に生まれて                      土田 豊成
女性が支える砺波の暮らし                 大楠 匡子
散居とカイニョ                      柏樹 直樹
散居村のカイニョに住まいして               杉森 孝一
川をカイて、魚をつかまえた頃               白井 秋広
油田にこだわり                      松井 克栄
油田に住み続けて                     松井 義行
散居に暮らす                       老松 邦雄

第三節 民俗・風習
昔の嫁取り 一幕六場                         
砺波の風土                        須磨 孝一
子どもの夜高(よーたか)                 高原 徹
田祭りと散居村                      小幡 豊
残したい獅子舞のある風景                 長谷川 徹
広瀬舘少年消防クラブの記憶と展望             上田 伸一
若衆報恩講                        小竹 勝則
荒間道場の報恩講                     柴田 敏秋
井波別院聖徳太子巡回布教といのり             竹部 俊恵
子どもの遊び                       沖田 泰子
散居村にまつわる少年時代の追憶              黒田 和也
本当に楽しかった子ども時代の遊び             館 俊博

第四節 文化・教育
昭和30年代の学校―地域の学校              松村 樹
砺波で彫刻を始めた頃                   藤井 治紀
公民館活動と公民館だよりの思い出             山田 薫
公民館活動―太田地区の場合                尾田 武雄
取って置きの手紙                     金子 容士
砺波青年芸術集団「すばる」、草創のころの星たち       加藤 博史
文学と農業                        春川 正人
「土蔵の会」発足のころ                  原田 典子
田園での音楽雑感                     白江 秋広

第五節 散居村の中のマチヤ
少年時代の出町の思い出                  神田 政一
散居の町と用水のかかわり                 広瀬 慎一
散居村の中の小さい町太田新町               尾田 武雄
高波村の四つ角の記憶                   白江 秋広
「ぼうや、ぼうや」と呼ばれて               小野田祐司
子供の頃の出町の暮らし                  大澤 晴美
津沢夜高あんどん祭によせて                浅地 政博
写真で見る懐かしの福光町商店街              上田 伸一

第3章―歴史、自然
米作りの砺波

第一節 散居村を訪れて
城端線で語る郷土史                    樽谷 雅好
城端線のこと                       須磨 孝一
加越線に魅せられて                    木本 尚志
砺波平野に臨む古墳                    西井 龍儀
地中の記憶は時空を超える                 野原 大輔
砺波の植物あれこれ                    高木美奈子
千保川、散居村を流れて高岡へ               新井 雅夫

第二節 散居村の歴史と未来
散居の中を流れた戦前、戦後の私の体験           入道 忠靖
昭和19~20年の砺波平野における学童集団疎開の記憶   須山 盛彰
戦時下三谷地下工場建設の作業部隊             平野 晋
加藤金次郎と庄川                     澤田 純三
美を求めた天才建築家吉田鉄郎               山田 妙子
棟方志功、砺波へ。                    太田 浩史
実業家岩川毅と散居村と七福神               尾田 武雄
景観・まちづくり                     近江 美郎
市議会から考えてみたいこと                西尾 英宣
疎開した大澤雅休                     間馬 秀夫
日本の方言研究ととなみ野                 中井 精一

となみルネッサンスⅢ~散居村の記憶~なみ散居村学習講のあゆみ

あとがき          となみ散居村ミュージアム館長 白江 秋広