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越中怪談紀行

例えば、浮世の味気なきを感じた遊女が身を沈めた「池」が放生津沖の「海」中に今もあるという。
奇怪な仕掛けを持ち、庶民のうっ積した情念をみる怪談を集め、百年前の1914(大正3)年に連載された48話を現地探訪するカラー版。

著 者:
桂書房
定 価:
¥1800(税込:¥1944)
発行日:
2015.9.3
ISBN:
978-4-905345-90-9
判 型:
A5判
頁 数:
156 頁
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目次

「越中怪談紀行」位置図
まえがき

富山市
焼味噌と竹垣の怪…8
 焼味噌を食うと忽ち家鳴り震動 すると共に妖怪変化か 家中に随所に出没…12  
神通川の川鰈…14
美しい女が歯を剥く…18
 同行を求める覚中町の幽霊風呂の美人…21
早百合の亡霊 …22
鬼に摑まれた女…28
火の玉が追駈く…30
 死際に寺参詣した三四郎の信仰…33
通り魔…34
天狗様と京見物…36
 売薬屋が泊まり合した天狗の宿…40
英雄の産まれる河鹿…42
夢の女を斬る…46
 平四郎を驚かした生首の旅行…48
火葬場の美人…50
 深夜常楽寺の前に立ちて怪美人思いを語る…53
狸がくれた五円札…56
按摩に化けた狐…58
狐の娶りの灯…60
 五年前に出会った今様狐の嫁入り…62
 坊主に教唆された稲荷様退治…63
天狗の悪戯…66
 七右衛門に叱られた悪戯好きな天狗…68
呉羽山の怪異…70

射水市
遊女こさんの池…74
破戒僧と海豚…76
海底の美姫…78
夢に神の示現…82
寝床が逆になる…84
生まれ変わった禅門…86
狸の鳴く下関村…88

氷見市
器物を貸せる風穴…92
 怪談 孤家の妖女…94
飴買い幽霊…96
報恩講に蛇の参詣…98
嫁戻しの森…100
不思議な太鼓の音…102
死霊兄弟に憑く…104
         
南砺市
井波だけの洪水…106
縄が池の龍女…110

小矢部市
法螺貝の気…114
白昼の女幽霊…118

砺波市
遊郭の大入道…122
 命を奪りに来た眼一つの大入道…126

上市町
杉の木に小便の崇り…128
山中に狒の怪・蠎の怪…132

立山町
栗茸を取った祟り…136

魚津市
手取釜の鉄亀…140
異人のくれた書…144
 朧月夜に家を焼いた 霊火の不思議(遊郭帰りに見た人の実話) …146

黒部市
三尊来迎の怪…148
黒部の隠里…150