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最近の『イタイイタイ病非カドミウム説』に対する反論

イ病の原因がカドミウムであることは今や世界の通説だが、非カドミウム説を唱える石本二見男氏やブレット氏の著作に対し、その「動物実験」の非科学的な進め方と結論の出し方、誤解と独断を論駁する筆者渾身の力作。

著 者:
松波淳一
定 価:
¥2400(税込:¥2592)
発行日:
2015.11. 20
ISBN:
978-4-905345-95-4
判 型:
A5判
頁 数:
327 頁
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目次

序…1

『イタイイタイ病ーさらなる科学の検証を』を読んで…7
はじめに…8

イタイイタイ病に関する動物実験についての疑問…11
第一章 イタイイタイ病に関する動物実験…11
一、環境庁委託の「サル実験」以前から国内外で行われた主な動物実験について…11
二、ここで、更に《動物実験に関する一般的な予備知識》を引用しておきたい。…18
三、「サル実験班」の第一次実験について…32
四、「サル実験班」の「サル実験」をする名分と行動…36
五、『総合研究班』による『サル実験班』の実験の評価…41
六、一応の「まとめ」として…50
七、「動物実験グループ」の実験の存在…53
八、「動物実験グループ」の実験の「小括」…63
九、「動物実験」が求められた経緯…67
十、『イタイイタイ病に関する総合的研究班』における『サル実験班』の役割と"成果"…70
第二章 カドミウムによる骨軟化症発生とカドミウム汚染の程度…74
一、戦前・戦中・戦後のカドミウム汚染の程度について…74
二、戦前・戦中・戦後のイタイイタイ病患者の発生度…75
三、イタイイタイ病発生に要する平均摂取カドミウム量について…79
四、一応の「まとめ」として…81
第三章 イタイイタイ病の骨病変はVD不足との主張について…83
はじめに…83
一、「骨粗鬆症」と「骨軟化症」について…85
二、「日照不足が原因」の一つとの主張について…93
三、いわゆる「栄養障害説」が今一つ原因との主張について…105
四、栄養不良説に引用されている富山県の資料の評価…119
五、体内におけるビタミンDの産生…129
六、過剰な日照下でのイタイイタイ病(骨軟化症)の発生は何故か…133
七、イタイイタイ病の発症が減少した理由について…138
八、その他の問題点について…152
参考文献…157

Brett L.Walkerの『中毒列島』を読んで…159
第四章 『神通川流域での鉱山事業による疼痛』を読んで…160
はじめに…160
第一、Walker氏の論旨…160
一、軍事経済と神岡亜鉛鉱山…162
二、三井金属鉱業(株)と神岡鉱山…165
三、日本帝国と汚染…168
四、カドミウムと疼痛…170
五、住民/人口…174
六、Walker氏の主張(要旨)…178
第二、Walker氏の論旨についての疑問…185
一、江戸時代後半の人口・家族数・出産の推移…187
二、明治以降の全国及び北陸地方での人口の推移とそれをもたらした産業構造…213
三、富山県の人口の推移と政治経済情勢…220
四、富山県婦負郡と婦負郡熊野村における人口の推移…239
五、Walker氏の主張するイタイイタイ病患者データの誤り…248
六、明治生まれ女性の出産数…255
七、イタイイタイ病原告の出産数…259
八、栄養不足の主張について…265
九、日光(紫外線)不足の主張について…280
十、Walker氏の"富国強兵""良妻賢母"は出産を増加させたとの主張について…296
十一、明治以降の全国の人口の推移(景気動向と出生数)…306
参考文献…316

あとがき…317

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