富山の出版社 本づくりなら 桂書房

富山の小さな出版社「桂書房」。富山での自費出版、本づくりならお任せください。

勝山敏一による随筆集です。桂通信図書目録の冒頭に収録されています。

No.14 出版の重みがひしひしと…

● 「メディアに描かれる女性像」 を発刊した。 様々な反響の中で、 私を脅えさせたのは 「あなたの家庭では女性差別はないのか」 という質問であった。 そう言われると本当に困ってしまう。 私は妻にこの本を見せられないのだ。…

No.13 あらゆる事柄に賛否両論が…

◎私は忘れないだろう、 人を殺し合う湾岸戦争でさえ、 人々の意見は賛否両論だったことを。 なぜか、 あらゆる事柄に賛否がある。 小社も色々なことに賛否を問われる。 最近では本の 「あとがき」 で著者の方が編集者の名前を出…

No.12 母の怒りに釣合うか……

●6月には新事務所に入り、9月には新人 (といっても小生と同世代) に入社してもらった。 彼女はパート勤務で、 とりあえず 『女たちの昭和』 の編集にかかっている。 NHKラジオで取り上げられた中部7県の女性たち30数名…

No.11 いつも見えない声が…

●小社の住所名から北代ハイツ103号室という文字が消えた。 つまり引越しをした。 すぐ近所なので電話番号は変らない。 編集の二人の女性は机に向かい、 小生は畳の間で座ってテーブルに向かって、 横の部屋に山のように積んだ在…

No.10 創業以来の難所で…

●うまくいっていたことが嘘のように思える時が、 いつか来る。 スタート時からそればかり念頭にあった。 これまで8年、 何とかしのいでこれたが、 いつその日が来るかわからないから、 ついつい仕事を急ぐことになる。 難かしい…