富山の出版社 本づくりなら 桂書房

富山の小さな出版社「桂書房」。富山での自費出版、本づくりならお任せください。

勝山敏一による随筆集です。桂通信図書目録の冒頭に収録されています。

No.13 あらゆる事柄に賛否両論が…

◎私は忘れないだろう、 人を殺し合う湾岸戦争でさえ、 人々の意見は賛否両論だったことを。 なぜか、 あらゆる事柄に賛否がある。 小社も色々なことに賛否を問われる。 最近では本の 「あとがき」 で著者の方が編集者の名前を出…

No.12 母の怒りに釣合うか……

●6月には新事務所に入り、9月には新人 (といっても小生と同世代) に入社してもらった。 彼女はパート勤務で、 とりあえず 『女たちの昭和』 の編集にかかっている。 NHKラジオで取り上げられた中部7県の女性たち30数名…

No.11 いつも見えない声が…

●小社の住所名から北代ハイツ103号室という文字が消えた。 つまり引越しをした。 すぐ近所なので電話番号は変らない。 編集の二人の女性は机に向かい、 小生は畳の間で座ってテーブルに向かって、 横の部屋に山のように積んだ在…

No.10 創業以来の難所で…

●うまくいっていたことが嘘のように思える時が、 いつか来る。 スタート時からそればかり念頭にあった。 これまで8年、 何とかしのいでこれたが、 いつその日が来るかわからないから、 ついつい仕事を急ぐことになる。 難かしい…

No.9 ゴマメのはぎしり…

●5月末に東京大学で行われた歴史学研究会大会に書籍販売に行ってきた。 参加出版社30あまり。 東大出版会や吉川弘文館らの巨大書籍群の中へ、 わずか十数点の書籍をひっさげて(!)上京した地方出版社は初めてのことだそうで、 …