富山の出版社 本づくりなら 桂書房

富山の小さな出版社「桂書房」。富山での自費出版、本づくりならお任せください。

勝山敏一による随筆集です。桂通信図書目録の冒頭に収録されています。

No.24 ヒョッとすると、 ヒョッとする?

ものすごく売れた、 と言ったら小社では 『納棺夫日記』 の2万部である。 それが文藝春秋社に請われて7月に文庫になった。 小社の本の文庫化は 『長い道』 に次いで二度目だ。 今回は文庫化の後も少しずつ売れていく。 何より…

No.23 私は、 「私」 のために言うしかない…

富山県立図書館のカウンター付近に掲げられていた 「図書館の自由宣言」 板が、 いつの間にか外されていた。 三カ条で 「すべての検閲に反対する」 という項も記されていた。 昨年10月頃から同図書館は、 未曾有の事態を起こし…

No.22 伝達こそ知そのもの……

9時間半という超長編映画 『ショアー』 を友人たちと自主上映して観た。 生き残りのユダヤ人、 ナチスのSS隊員や行政官たち、 そして傍観者だったポーランドの農民たち―大きく分けて三者の証言を紬のように織り重ねて、 500…

No.21 「出版という営み」 は悲しい近代の…

2月の東京、 冬の幕張で 「地方・小出版流通センター」 の20周年パーティーがあり、 私も祝賀に駆けつけた。 地方の本を全国の読者へ書店通しの流通を可能にしてくれた流通センター。 小さい出版社に大きな夢を抱かせてくれた功…

No.20 暑い夏が逝ってしまった……

6月22日 遠来の客あり。 秋田の出版社無明舎の代表、 阿倍甲さんが 「突然、 思い立って」 東京経由でわざわざ小社に寄られた。 同じ地方出版社とはいっても、 小社とは比較にならない優良企業 (?) で、 氏自身も次々と…