福光麻布の会
奈良時代からの伝統を引き継ぐという福光麻布の「いざり機」を復元しています。
「福光麻布の会」facebookをご覧ください。
奈良時代からの伝統を引き継ぐという福光麻布の「いざり機」を復元しています。
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桂書房編集部が足掛け4年かけ、県内に取材した「越中怪談紀行」がようやく出版されました。
この本の凄いところは消えつつあった伝説を
もう一度現代に引き戻したところにあるといえます。
例えば「神通川の川鰈(かわかれい)」は、
かつて神通川に大きな鰈が住み着いていて、
この鰈が反転して白い腹を見せると
船橋を渡っていた旅人が目がくらんで神通川に落ちたという伝説です。
この伝説は地元に今も残っています。
この川鰈は「ヌマカレイ」の別名だそうで、
このカレイは体長が40センチ余りの淡水に住む種とか。
恐らく神通川に大きなヌマカレイが生息していたのではないかと思います。
桂書房では日本の伝統的織物「福光麻布」のいざり織を復活させ、
その課程を記録し出版するプロジェクトを進めています。
「麻布」は一般的には「あさふ」と呼びますが、福光では「あさぬの」と呼びました。
そこで本の題名は「麻布(あさぬの)」とします。
織機ですが、福光農林漁業資料館の織機は損傷が激しく、
これを参考にして新規に織機を製作することになりました。
またこの織機に使われている、たて糸を上下に動かす部品が無く、
これが城端の呉服店に残っていました。
ということで、9月中旬には織れるようになると思います。
この過程も収録して本は2016年早々には出版したいです。
「うたわれよ~ォ わしゃはやす」
おわらの季節がやって来ました。
この時ばかりは八尾は熱いです。
「風の盆」の9月1日から3日の間、
哀調溢れるおわら踊りが町中繰り広げられます。
ところで、この「風の盆」誰が命名したのでしょうか?
『おわらの記憶』(桂書房刊)を読むと、
明治の中ごろには「豊年盆」といって、
9月4・5日に若者が三味線を弾いて騒ぎまくり、
うるさくてしょうがないという記録が載っています。
「風の盆」という言葉は、本来は「豊年盆」と言われていたが、
この頃は台風がやってくる時期だからであったようです。
ところで明治30年頃に突如として「おわら節」が出現します。
新聞記事は「盆遊び」と報道しています。
昭和に入って現在踊られている新踊りが登場します。
八尾も当初はこんなに賑やかではなかったのですが。
色々な人が色々仕掛けて今があるように感じます。