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カテゴリー: となみ野探検

城端の絹織物・松井機業

カテゴリー:となみ野探検

「となみ野探検ガイドマップ」では越中国の旧砺波郡を取材しています。

このとなみ野では実に驚くことばかり。

輝くような百万石文化が残っています。

その一つが南砺市城端の絹織物。

そこで元気な松井機業を訪問しました。

松井機業A

広報担当の松井紀子さんにお話を伺いました。

ここ松井機業では「しけ絹」というオンリーワンの絹を織っています。

松井機業B

事務所は商品の展示室になっています。

絹

手掛ける絹織物は薄手の生地が主なようです。

その商品の中でもスマホの表面を拭く「拭くシルク」は良いです。

私も紫色を購入して常に持ち歩いています。

拭くシルク

城端の絹について、

詳しくは9月発刊予定の「となみ野探検ガイドマップ」に掲載します。

 

松井機業のホームページはこちらです。

http://www.shikesilk.com/

縁授守り

カテゴリー:となみ野探検

取材で、南砺市城端の絹織物・松井機業と南砺市井波の井波彫刻・南部白雲工房を訪ねてきました。

その際、南部白雲工房で紹介されたのが両者のコラボ商品「東京大神宮」の「縁授守り」。

お守り

このお守りの中には南部白雲工房の「えんじゅの木玉」。

袋は松井機業のオンリーワン商品「しけ絹」。

城端はかつては絹で栄えた町です。

江戸時代は「加賀絹」と呼ばれていました。

しかし近年、絹を織っているのが2社のみ。

新たな展開を目指しています。

一方、井波彫刻は新たなビジネスモデルを構築しようと動いています。

目が離せません。

となみ野

カテゴリー:となみ野探検

今後、砺波平野を題材とした本が次々出版されます。

 

ここではあえて「となみ野」と書かせてもらいます。

「となみ野」とはどのような地域だったのか?

 

金沢は百万石と称された前田家の本拠です。

しかし百万石文化が最も色濃く残っているのが富山県南砺市だと思います。

米の生産も百万石のうち砺波平野では25万石を産しました。

 

すこし歴史を振り返ると砺波平野は戦国時代「越中一向一揆」の拠点でした。

文明13年(1481)田屋川原の合戦で石黒家宗家が滅び、以来100年間以上、加賀一向一揆よりも長く、砺波郡は「百姓の持ちたる国」だったのです。

 

それを読み解いたのが「勝興寺と越中一向一揆」(久保尚文著)です。

すでに第6版を重ねました。

 

井波瑞泉寺や城端善徳寺が巨大伽藍を構えています。

井波瑞泉寺に関しては「年表で見る井波瑞泉寺」(千秋謙治編)を参照下さい。

 

注目すべきは城端善徳寺です。

天正8年に金沢御坊、翌年には瑞泉寺・勝興寺が織田方に敗れ、寺は焼けましたが城端善徳寺は勝ち抜きました。

一味神水の鉢

(南砺市の一味神水の鉢 一向一揆由来の鉢か?)

 

寺は一度も火災にあわず、寺には古文書や什器など1万点以上の宝物を所有しています。

善徳寺を率いたのは空勝法師。

一説には、身の丈7尺(210㎝)で強力無双。弓・馬・剣術に優れた武人。

大坂石山本願寺にも門徒を率いて参陣。

善徳寺には教如から下された軍配が伝わります。

教如は空勝に強い信頼を置きました。

文禄年間、教如が本願寺門主を退隠させられたとき城端善徳寺を訪れ、空勝と悲哀の涙に暮れたとされます。

砺波平野に東本願寺系寺院が圧倒的なのはそのような背景があるからです。

 

「越中一向一揆」がその勢力を保ったまま江戸時代に入ります。

加賀藩は村々の経営は十村に任せ百姓には一切干渉しませんでした。

そして明治に入り砺波の百姓の力が爆発します。

それが「アズマダチ」です。

元来、加賀藩の武家屋敷がモデル。

この家を建てる事が「砺波の男」のロマンでした。

となみ野は繁栄の頂点に達しました。

 

ぜひ「となみ野」を訪ねてみて下さい。

新幹線でお越しの方は、城端線または金沢駅からバスが出ています。

 

 

 

砺波民具展示室

カテゴリー:となみ野探検

2015年4月に「砺波民具展示室」が砺波市庄東小学校3階スペースに開館しました。

ここを見学に行きました。

「すご~い」と感嘆の一言です。

砺波民具展示室1

江戸時代から昭和40年頃まで使われていた砺波波地方の民具、約12000点を集めて展示しています。

これだけの展示物は日本でここだけかもしれません。

砺波民具展示室2

越中国砺波郡だけで25万石の石高がありました。

ひたすら米を作る。

その生活が垣間見えます。

ここで新たに発見したものや驚いたものがいくつもあります。

こここそは3世代交流の場で、親から子、孫に語り継ぐ必要があると思いました。

 

◆ご利用案内◆

・所 在 地 〒939-1431

富山県砺波市頼成566番地

庄東小学校3階

 

・開館時間 9時~17時

・休 館 日 毎週月曜日、第3日曜日、祝日、年末年始12/29~1/3

・入 館 料 無料

・連 絡 先 砺波郷土資料館      0763-32-2339

砺波市埋蔵文化財センター 0763-37-1303

 

福光おやき

カテゴリー:となみ野探検

「となみ野」は実に奥深いです。

実はこの地の南砺市福光は巴御前の伝説があります。

巴御前は福光の石黒氏に招かれ、この地で生涯を終えたとされます。

そしてその由緒を伝える「おさも焼」と称する「焼餅」が伝承されています。

その由来は巴御前の侍女に「於佐母」というものがあり、この「焼餅」で生計を立てたと言われます。

それが今に伝承され福光では「おやき」として販売されています。

香ばしい焼味の香りがたつ焼餅です。

福光おやき「お菓子の小西」